また場合によっては、(炎上自体が忌むべきものですから)炎上を起こすような発言をするのが悪いってことともされる。
痴漢されるのは、痴漢を誘発するような刺激的な格好をしてるほうが悪いとするようなもんです。
では、男性を刺激しないようにベールで体や顔までも隠すムスリムのように、深いベールの奥に言葉を閉じ込めるのを良いとするのだろうか。
私はそれをまったく良いとは思わない。
かつて、2ちゃんねるの勃興~全盛期以前は、個人サイトが花盛りでした。
それらの多くは、掲示板を持っていました。
2ちゃんねるが大きくなってくとともに、それら個人サイトの掲示板も、2ちゃんねる的な言動に犯され、荒れていきました。
対処できなくなった掲示板の管理人=個人サイトの主は掲示板を閉じ、さらには個人サイトも休止、閉鎖されていきました。
ここで言った2ちゃんねる的な言動とは、すなわち匿名の集団です。集団と言いましたが、その実態はごく少数の声のでかい者と、それに煽られた者であり、決して多数派でもありません。
声のでかい匿名の狂的な集団によって、個人はその顔を隠して言ったのです。
ネットの匿名文化には面白い面はあるものの、その一方で、日本におけるネットでの個人の活動はどれだけ疎外され、萎縮していったのだろう。
2ちゃんねるはいまや衰退期となり、SNSやtwitterなどが全盛となっていますが、いまだにネットで顔出しするのは良くも悪くもキチガイ行為であり、ネットでリアルの情報を出すのは危険行為です。
実名主義のFacebookは日本に浸透せず、mixiは当初の実名推奨を180度転換したまま。
ネットは個人の活動を、可能性を拡大したか?
元来個人主義が確立していた欧米ではそうなのかもしれない。
でも日本では、ネットの個人活動は匿名の集団に敗れ去ったままと言えると思います。現時点では。
ネットもリアルも変わらない。
日本においてネットを支配するのは一部のでかい声が作り上げる空気であって、そのため場が荒れぬよう個人は黙り、顔を隠すのです。
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